敦賀港に入港した敦賀海上保安部の大型巡視船「つるが」=5月29日

 原発のテロ対策などを目的とした福井県内初の大型巡視船「つるが」が敦賀海上保安部に就役し5月29日、敦賀港に入港した。

 東京五輪・パラリンピックなどを見据えた政府の海上保安体制強化の一環として建造された。同保安部にはこれまで中型巡視船2隻と巡視艇1隻が配備されており、つるがは4隻目。全長96メートルで幅11・5メートル、総トン数1500トンのPL―91型で建造費約68億円。

 遠隔放水銃や30ミリ機関砲、昼夜を問わず船や人の動きを感知・録画できる装置などを装備。ヘリ甲板を備え、ゴムボートと高速警備救難艇も搭載している。県内15基をはじめとする日本海側の原発での有事に対応するほか、違法操業が多発する外国船の監視、人命救助などを行う。

 つるがはこの日午前11時ごろ、乗組員約40人を乗せ、汽笛を鳴らしながら入港。加藤太介船長が「人員装備、異常ありません」と報告。戸ノ崎博宣部長は「自然災害への救援にも県民の期待が寄せられている。安全安心なまちづくりに全力で貢献してもらいたい」と訓示した。

 同保安部には7月30日にも同じPL型の「えちぜん」が就役し、代わりに巡視船1隻が福岡海上保安部へ転籍する。

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