患者とガラス越しにやりとりできる病室を見学するFICネットのメンバーら=5月29日、福井県小浜市の公立小浜病院

 新型コロナウイルス感染拡大の第2波に備えるため、福井県内の医師らでつくる「福井感染制御ネットワーク」(FICネット)が5月29日、福井県小浜市の公立小浜病院を訪れ、感染防止策を確認した。病院のスタッフと意見交換し、課題を共有した。

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 FICネットには、感染症対策に携わる医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師約150人が所属。新型コロナの感染拡大を受け、3月から県内の感染症指定医療機関を巡っており、今回で10カ所目。福井大医学部附属病院感染制御部の岩崎博道教授(感染症学)、市立敦賀病院の担当者ら計3人が訪れた。

 患者とガラス越しにやりとりできる病室、汚染疑いのある区域と清潔な区域を分ける床面の赤と緑のテープ、発熱している来院者を見つけた場合の一時隔離所などを確認。患者を感染症病棟へ屋外エレベーターで直接搬送する動線もたどった。岩崎教授は「外から患者を搬送するなど対策がうまく取れており、動線にも問題ない」と高く評価した。

 感染症対策に携わる看護師らとも意見交換した。新型コロナ患者の病床とそれ以外の一般病床が同じ階にあり、人員配置の難しさや、新型コロナ患者に対応した看護師が、次の日に一般患者と接していいのかといった悩みを話し合った。面会禁止や、職員の行動自粛をいつまで続けるべきかという課題も挙がった。

 岩崎教授は、原発作業員の発症による大規模なクラスター(感染者集団)への対応策が必要だと指摘。「第2波がいつやってくるか分からない。気を緩めず、次の感染拡大の山をできるだけ小さくしなければならない」と話した。

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