新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 萩生田光一文部科学相は5月29日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大による休校が続いたことを受け、大学入試の日程について「個人的には、少し余裕を持たせてあげたい気持ちがある」と述べた。文科省は全国高等学校長協会を通じ、各高校に繰り下げや出題範囲の限定などが必要かどうかを尋ねるアンケートを実施。6月中に公表する「大学入学者選抜実施要項」で、アンケート結果を踏まえ、日程などを示す。

 萩生田氏は、来年からの導入が見送られる方向となった9月入学制について「学校再開によって授業や行事がしっかりできれば、直ちに結論付けない。仮に再び長期休校が発生し、真に必要ならさまざまな方策を選択肢に入れる必要がある」と語り、検討を続けるとした。

 その上で、受験生の不安を解消するため、入試日程の迅速な周知が最重要課題と明言。「チャンスの機会を増やすことを含め、早急に(対応を)まとめたい」とも話した。

 9月には総合型選抜(AO入試から改称)の出願が始まる予定。関係者によると、出願時期を2週間程度遅らせる案が出ており、文科省は大学団体などと協議を進める。

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