福井県を代表する繁華街、通称「片町」のメイン通り=5月19日午後9時20分ごろ、福井市順化1丁目

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う施設の利用自粛などが段階的に緩和される中、福井県福井市の繁華街・通称「片町」の今後を話し合うシンポジウムが5月27日、福井市の県国際交流会館で開かれた。スナックのママや居酒屋店主ら約40店の飲食店経営者が参加。感染対策していることを示す片町共通ステッカーなどのアイデアや、各店の取り組みを共有し、再スタートに向け気持ちを一つにした。

 県内では3月18日に1例目の感染者を確認。接待を伴う飲食店ではクラスターが発生し、利用者や従業員、その家族らに拡大した。感染者は122人まで増えたが4月29日以降は新規感染者の発表はなく、接待を伴う飲食業の利用自粛も6月18日までの見込みとなっているが、片町の人出は大きく落ち込んでいる。

⇒看板に「助けて」…片町の今

 主にスナックやバー、ナイトクラブの経営者が参加し「必ず取り組むこと」「やればできること」について話し合った。検温や消毒、換気のほか、▽マドラーなどは1人1セット▽おしぼりを除菌シートに▽グラス拭きはタオルを使わず紙ナプキンに―などの意見が出た。カラオケができる店からは、歌っている人の前に立たない、マイク共用禁止などの案が出た。

 安心して客に来てもらえるように、感染対策の実践を“見える化”する片町共通のステッカーやポスターを作る案もあった。多くの参加者が「結果を求めるより、まずやってみよう」と賛成した。

 今月中旬に営業を再開したスナックのママ(39)は「久しぶりに他のママたちに会えて元気をもらえた。前向きな気持ちになった」と話した。以前のように客が戻るのか、第2波がいつ来るのかなど不安は尽きないとしながらも「店が混み合ってきたら信頼するママたちの店を紹介して密集空間を避けるとか、互いに助け合っていきたい」と今後も連携していくとした。

 シンポジウムを企画した居酒屋「まるきゅう」の笠松宏昭さん(52)=福井市=は「安全に店を開き、安心して来てもらうためにみんなで協力していきたい」と強調した。

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