加古里子さんの作品にちなんだ越前和紙のうちわ=5月27日、福井県越前市岩本町の五十嵐製紙

 福井県の越前和紙の産地、越前市今立地区で和紙を使ったうちわ作りが始まっている。岩本町の五十嵐製紙では、同市出身の絵本作家、加古里子さんの作品にちなんだうちわを手作りしている。新型コロナウイルス感染症は和紙産地にも打撃だが、同社の五十嵐匡美さん(47)は「今年の夏は出歩く機会が少ない中でも、うちわから和や癒やしを感じて心穏やかに過ごしてもらいたい」と話している。

 いろいろなうちわが登場する人気作「だるまちゃんとてんぐちゃん」。同社では、そのうちの5種類を生前の加古さんのアドバイスを受けて忠実に再現。数年前から毎年販売している。5月27日は、水面を思わせる青い渦模様が涼しげなうちわを制作。乾燥後、模様の真ん中に商品名の「ミズスマシ」を一枚ずつ手書きして完成となる。

 うちわ作りは9月ごろまで続ける予定。かこさんシリーズのうちわは1本1450円(税別)。同市新在家町のパピルス館などで販売している。

関連記事