新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 富山県富山市で毎年9月1~3日に実施される秋の風物詩「おわら風の盆」の運営委員会は5月27日、今年の開催を中止すると決めた。県内外から例年20万人前後が訪れる行事で、新型コロナウイルスの感染防止を徹底することが難しいと判断した。

 委員会によると「おわら風の盆」は約300年の歴史を持つ。石畳の町並みの中を住民らが三味線や胡弓(こきゅう)の音色に合わせて優雅に舞う。

 終戦直後にも中止されたことはあったが、個人宅で自主的に踊っていたという。今年はそれも自粛を求める方針で、関係者は「誰も全く踊らないのは初めてではないか」としている。

 委員会の担当者は「外出自粛中も軒先から三味線の音が聞こえてくるなど、住民は稽古に励んでいる。来年はぜひ開催し、多くの人に来てもらいたい」と話した。

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