白い花を咲かせるシロバナノキリ=5月21日、福井県越前町血ケ平

 白い花を咲かせる珍しい品種のキリ「シロバナノキリ」が福井県越前町血ケ平で確認された。通常のキリの花は薄い紫色で、シロバナノキリは2017年に新品種として命名されたばかりだ。

 キリの材はたんすやげたなどに使われる。越前岬水仙ランド(同町)の早坂英介学芸員によると、高知県で白い花を咲かせる品種が確認され、17年にシロバナノキリという学名が発表された。突然変異と推定される。

 越前町で見つかったのは、町道脇に生えた胸高直径約15センチの若い木。黒い昨年の果実の殻が残っており、早坂学芸員は継続して花を咲かせていたとみている。近くには、この木の2代目とみられるシロバナノキリも確認されており、同じ白い花を咲かせているため、遺伝的に性質が安定していると考えられるという。

 早坂学芸員は「道路脇の分かりやすい場所に生えているので、地域の名物として大切にしたい」と話している。

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