新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が25日に全面解除され、6月には学校再開の動きが全都道府県に広がる見通しになった。夏休みの短縮や土曜授業、行事の見直し―。休校の遅れを取り戻すため、学校現場は急ぎ足での授業展開を迫られるが、子どもの負担が増す懸念がある。グループ活動など対話的な学びは難しく、新たな指導の在り方への模索も求められる。

 ▽繰り越し

 「学校が始まると言っても、すぐ通常通りとはいかない。正直言って、授業時間の確保はもう難しい」。東京都内の公立小の男性校長はため息をつく。当面は、一つのクラスを2分割し、午前に通学する班と午後の班に分ける方針だ。

 文部科学省は解決策として、数年をかけ、学年をまたいで学習の遅れを解消しても良いとしている。最終学年は除くとしているが、校長は「6年生もカバーできない部分があれば、中学への引き継ぎも考えなければならない」と危機感をあらわにする。

 ただ、学習内容を次の学年に繰り越すことには問題もある。ある中堅教員は「学校によって進捗が異なれば、転校する家庭が困る。子どものことを考えるなら、学年内に終わらせるのが筋だ」とくぎを刺す。

 
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