善意の浄財を元に用意した食品や日用品を受け取る外国人=5月23日、福井県越前市平出1丁目

 新型コロナウイルスの影響で生活に困っている外国人を支援しようと、福井県越前市のボランティアグループが5月23日、米や肉、野菜などの食材を市内在住のブラジル、フィリピンの21世帯に提供した。食材は匿名の県内男性から託された浄財を元に用意した。グループのメンバーは「頂いた善意を有効活用し、少しでも生活の足しにしてもらえたら」と話していた。

 ボランティアグループは同市平出1丁目の子ども食堂「みんなの食堂」を運営している実行委員会(野尻富美代表)。今月15日、「ニュースで外国人の方たちが困っている様子を見た」という県内の男性が、野尻代表を訪ね匿名で10万円を託したという。活用策を考えた結果、市や市社協などの協力を得て、苦しい生活を続けている外国人に物資を配ることにした。

 10万円と食堂に備蓄してある物資を合わせ、米や肉、野菜、お菓子などの食品のほか、マスクやティッシュペーパーといった日用品も用意。市内で生活するブラジルやフィリピンの人たちが次々に食堂を訪れ、物資を受け取った。ブラジルの30代女性は「新型コロナウイルスの影響で週3日しか働けず、残業もできない状況。収入が減って困っていたのでとても助かる」と話していた。

 野尻代表は匿名の寄付について「心を寄せてくれている人がいて、とてもありがたい」と感謝の言葉を口にし「今後も外国人の方たちとつながりを持ち、各方面と連携しながら活動を続けたい」と話していた。

 みんなの食堂では、帰省を我慢している市出身の若者に、寄付で集まった食品を送る取り組みも続けている。これまでに約90件の申し込みがあり、この日は最終便の発送作業も行った。

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