小学1年生の息子は卵のアレルギーがあり、食べると体にじんましんが出ます。小学校では、給食から除去してもらうことにしましたが、卵以外にもこれまで食べたことがない食材を口にすることで、症状が出ないかと不安です。どんな準備をしたらいいでしょうか。(福井県福井市、30代女性)

【お答えします】野村詠史・福井赤十字病院小児科医師

 ■未摂取食品、慎重にチェック 

 食物アレルギーは、特定の食べ物を摂取することにより、じんましんなどの皮膚症状や、場合によっては咳込みや呼吸困難、強い腹痛や嘔吐などのアナフィラキシー症状をきたすことがあります。アナフィラキシーはときに血圧低下や意識障害などのショック症状から命にかかわることもあり、慎重な管理が必要になります。

 質問者のお子さんは新1年生で鶏卵のアレルギーとのことですが、6~7歳で食物アレルギーの原因となりやすく、未摂取な食品としては、ソバ、カニやエビなどの甲殻類、ナッツ類などがよく問題になります。給食で初めて摂取して症状が出ることもあるため、状況によっては食物アレルギーの症状と気づかれず、対応が遅れる可能性があります。そのため、給食で食べる前に、食べても大丈夫かをチェックしておくことが重要です。

 お子さんはすでに鶏卵アレルギーと診断されているのであれば、その診断をされた医師に、未摂取の食物の摂取をどのように開始していけばよいかをご相談いただくのがよいでしょう。それまでの食物摂取状況やアレルギー症状の出現状況を考慮し、場合によっては血液検査などを行い、「食べても症状が出る可能性が低い」と医師が判断すれば、その指導の下、自宅で少量から試していただくのがよいでしょう。

 ■可能施設で「食物負荷試験」を

 アレルギーの血液検査は「陽性=食べられない」ではなく、「症状の出やすさ」を反映しているだけで、起きる症状の強さは予測できません。逆に陽性でも問題なく食べられる場合があります。そのため、「食べると症状が出る可能性がある」場合には、実際に対象食品を食べてみて症状が出るかを試す「食物負荷試験」を行うことで除去が必要かを確認することが重要です。

 食物負荷試験ではアレルギー症状が起きることがあるため、症状が出た時に対応が可能な医療機関で行います。かかりつけの医療機関で実施できない場合は実施可能施設に紹介してもらい、摂取可能かどうかを確認しておくのがよいでしょう。

関連記事