本格的な夏を前に、生産が進む大小さまざまな蚊帳=5月20日、福井県福井市下東郷町のタナカ

 夏本番を前に、福井県福井市下東郷町の蚊帳メーカー「タナカ」が生産、出荷に追われている。食卓用、ベビー用、寝室用、アウトドア用と商品は約80種類に上り、スタッフが一つ一つを丁寧に縫い合わせている。

 同社は生地の製造から染色、縫製、販売を一貫して行う国内唯一の蚊帳メーカーで、国内シェア9割を誇る。

 全国のホームセンターや大手スーパーなどに毎年4~5月に出荷され、インターネット通販などで個人向け販売も行っている。近年は屋外レジャーを楽しむ若者や「エアコンの風が苦手」と蚊帳の良さを見直す高齢者の注文も多い。

 5月20日はスタッフたちがカラフルな水玉模様の食卓蚊帳や緑色の寝室用麻蚊帳をミシンで丁寧に縫う姿が見られた。田中源美社長(77)は「日本の蚊帳文化をこれからも守り続けていきたい」と話していた。

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