オンライン稽古の内容を指導者向けに伝える長田康秀さん(ユーチューブより)

 福井県あわら市で接骨院を営む柔道指導者の長田康秀さん(39)が、柔道クラブ生を対象に“オンライン稽古”を開いている。新型コロナウイルスの影響でクラブ活動がストップする中、「ウェブ上でも教えられると証明したかった」と内容を工夫。全国の指導者からも注目を集めている。

 柔道は密着が激しい上、全日本柔道連盟(全柔連)職員の集団感染もあり、練習自粛が求められているという。自身が主宰する「立志塾」も2月末から閉鎖状態。小中学生らの希望も踏まえ4月末から、毎週土曜にビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」での稽古を試みている。

 相手を想定して投げる動作を繰り返す「一人打ち込み」を重視。フォームの改善に役立つが「地味なため近年は軽んじられてきた練習。この際に基本に立ち返った」と長田さん。投げ技の動きを組み合わせたサーキットトレーニング、左右別の動きで脳の反応速度を高める体操など、独自の指導法を盛り込んだ。

 基礎向上に役立つとして、全国の指導者から問い合わせがあり、動画で内容を伝えている。欧州の団体による稽古開催の依頼にも応えた。柔道五段の長田さんは県連盟の少年育成活動にも関わり、「オンライン稽古が普及して競技界の盛り上げにつながれば」と話している。

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