北陸新幹線の仮称南越駅の周辺=4月、福井県越前市(福井新聞社ヘリから撮影)

 福井県越前市に県内で唯一新設される北陸新幹線駅(仮称・南越駅)の駅名候補を決める選定委員会の第1回会合が5月15日、越前市役所で開かれた。委員6人が持ち寄った駅名候補を26日の次回会合で8案程度に絞り、6月15日から丹南5市町の住民から候補に対する意見を募ることを決めた。8月上旬に越前市がJR西日本に5案程度を提出、JR西が2021年春に新駅名を決める。

 県内で既存駅併設ではない新設駅は、これまで仮称・南越駅とされてきた同駅のみ。金沢開業時までのケースでも、新駅が設置される市が提出した五つ程度の駅名候補の中から、JR西が最終決定してきた。

 第1回会合では、山本仁左衛門・武生商工会議所会頭、三田村輝士・市議会議長、村田治夫・市観光協会長、市社会教育委員の川崎則子市文化振興・施設管理事業団理事長、仁愛大生の古川結奈さん、川瀬信宏副市長を委員に委嘱。山本会頭が委員長に就いた。

 駅名候補を選ぶ際の方針として▽具体的な位置情報を持ち、全国の人に分かりやすい▽読みやすく、言いやすい▽既存の武生駅との関係性が明確▽丹南地域の玄関口としてふさわしい―の4点を定めた。

 次回会合では、委員が1人数案ずつ提出した中から8案程度に絞り込む。それらの案に対して6月15日から1カ月間、意見を募る。越前市、鯖江市、南越前町、越前町、池田町の各庁舎に意見箱を設けるほか、越前市のホームページでも募集する。

 寄せられた意見を参考に、選定委がさらに5案程度に絞り込んだものをJR西に提出する。市によると、新幹線駅で自治体が提出した候補以外の名前が選ばれた例はないという。

 越前市に対して周辺市町からは、駅名に「鯖江を入れてほしい」(鯖江市)、「越前を入れてほしい」(南越前町)、「越前駅にしてほしい」(越前町)などの意見がこれまでに寄せられている。

 第1回会合で奈良俊幸・越前市長は「新型コロナウイルスの影響がある中だが、選定委は最初から公開とし、丹南の住民の意見聴取も含めて丁寧に進めたい」と述べた。

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