栗原陵矢選手

 春江工業高校(現坂井高校)で学んだ経験は僕のベースになっています。敦賀気比に雪辱して初優勝した1年生の(秋の)北信越地区大会はうれしかったし、初戦で敗れた最後の夏の全国選手権福井大会はきつかった。「逃げない」「今できることを精いっぱいやる」という監督(川村忠義・現福井商業監督)の教えは大きく、人としても成長させてもらいました。

⇒【前を向こう】中高生にトップアスリートからエール

 高校で歯を食いしばって頑張った日々は無駄にならない。だからみんな、自信を持ってください。

 試合したい、練習したいという気持ちはすごく分かります。でもまずは、自分や大切な人の安全を守ってください。

 プロ4年目の2018年に苦しい思いをしました。宮崎での春季キャンプ中に左肩を脱臼したんです。手術が必要な大けがを負ったのは野球人生で初めてでした。キャンプではAチームに呼んでもらい、開幕1軍を誓っていただけに悔しかった。「俺は何をやっているんだ」って。

 ただ、復帰して8月に1軍登録してもらい、9月にはプロ初安打を記録できました。頑張りを見てくれる人はいるということです。今季はいつ開幕するか先が見えませんが、やれることを懸命にしています。

 高校生の中には、僕のように卒業後を見据える選手も多いと思う。スカウトや大学にアピールできる場がなくて、本当につらいはず。しかし、いつでも戦える準備だけはしておこう。

 オープン戦や練習試合では「1日1本」を掲げ、当たっている手応えもあります。福井県の代表として、地元の子どもたちや高校生に活躍する姿を見せたいです。

 ■くりはら・りょうや 森田小学校―森田中学校-春江工業高校。高校1年春から正捕手。秋の北信越大会を制し2013年センバツに出場。14年のU18(18歳以下)アジア選手権で日本代表主将を務めた。同年のドラフト会議でソフトバンク2位指名。昨季は自己最多32試合に出場しプロ初本塁打を放った。179センチ。23歳。

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ大会が相次いで中止に追い込まれた。汗と涙をぬぐって頑張ってきた成果をどこにぶつければいいのか、と悩む中高生のみんなを勇気づけたいと、福井出身の選手たちが自らの体験を踏まえたエールを寄せた。

 福井出身の選手たちが福井県の中高生アスリートにエールを送る「前を向こう」。福井新聞は「前を向こう」で紹介した選手への激励メッセージを募集します。選手たちに皆さんから激励メッセージを送りませんか?選手に届けます。 →メッセージ投稿はこちらから

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