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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、福井県の敦賀市立看護大学が5月末から始める予定の実習の日程や受け入れ先の確保に頭を悩ませている。単位取得や看護師国家試験の受験に不可欠だが、現状で授業開始が約1カ月以上遅れ、実習先の地域の医療機関などは感染防止の対応に追われている。大学側は「学生の感染防止策を徹底しながら、十分な実習環境を何とか整えたい」と準備を急いでいる。

 敦賀市立看護大学は、県外の学生が約6割を占める。11日から、インターネットで講義の動画を配信し、学生にパソコンなどで受講してもらう形で授業を再開した。県外の自宅にとどまっている学生もおり、敦賀に移動しなくても講義は履修できるが、「実習は養成機関によって仕組みや内容が異なり、(学生の)地元で行うわけにはいかない」(教務学生課)。

 看護師の実習は、厚生労働省の規則などで4年間で行う時間が決まっている。新型コロナウイルスの感染拡大による休校を受け、全ての実習を後期にずらす大学もある。

 敦賀市立看護大学の場合、4年生は前期に360時間、3年生は後期に585時間行う。敦賀市と近隣市町の医療機関や福祉施設などが実習先になっており、嶺北と比べても施設数が少なく、後期に3、4年生を全て受け入れるのは難しい。

 国や県の動向を踏まえ、5月末から本年度の実習を開始する方針。現在予定している実習先は42施設で、例年の約50施設を下回っている。各施設と具体的な協議を進めているが、小規模な施設に「負担が大きい」と受け入れを断られるケースもあるという。

 教務学生課の担当者は「実習先にも学生にも感染リスクの懸念がある。大学としては、学生の健康管理や感染防止策で万全の態勢を取って送り出したい」と話した。

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