陸上の北川貴理選手

 私は厳しい冬季練習を経て、今シーズンを楽しみに待っていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、春に予定されていた日本グランプリシリーズはもちろん、日本選手権なども軒並み中止や延期となりました。このような状況ですが、練習できる場所を見つけて自主練習をしています。

⇒【前を向こう】中高生にトップアスリートからエール

 高校入学当時は全国総合体育大会(インターハイ)出場が目標でしたが、自分の記録が伸びるにつれ、「さらに高いレベルへ」と考えるようになっていきました。3年生の時には初めての国際大会となる世界ジュニア選手権(米国・ユージン)に1600メートルリレーの日本代表として出場。メンバー全員の活躍で銀メダルを取ることができ、そこから世界を強く意識し始めました。

 順天堂大では、1年生で世界選手権(中国・北京)の1600メートルリレー代表となり、2年生で念願のリオデジャネイロ五輪に同種目代表として出場できました。3年生で日本選手権の400メートルに出場し優勝、夏の世界選手権(ロンドン)で初めての個人種目代表を勝ち取りました。

 しかし、直後に腰を痛めてしまい、3年生の後半シーズン、4年生のシーズンは思った通りに走ることはできませんでした。2018年の福井国体は、けがの影響もあり決勝の舞台に進めず、ここで初めて大きな挫折を知り、苦しいシーズンを過ごしました。「応援してくださる方々の期待に応えられないことがここまでつらいとは」という思いが、練習や試合に臨むモチベーションとなっています。

 皆さんも新しいシーズンを迎える時期ですが、思い通りの練習ができず大変だと思います。大会が再開したときに練習の成果を発揮できるよう、自分だけの目標を見つけて乗り越えましょう。私も皆さんに良い結果を報告できるよう、今できることを精いっぱい続けていきます。

 ■きたがわ・たかまさ 粟野中学校―敦賀高校―順天堂大学。富士通所属。高校入学後に400メートルを始め、3年時のインターハイは北信越高校新、福井県高校新で優勝した。大学2年時にリオデジャネイロ五輪1600メートルリレーに出場した。177センチ、71キロ。23歳。

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ大会が相次いで中止に追い込まれた。汗と涙をぬぐって頑張ってきた成果をどこにぶつければいいのか、と悩む中高生のみんなを勇気づけたいと、福井出身の選手たちが自らの体験を踏まえたエールを寄せた。

 福井出身の選手たちが福井県の中高生アスリートにエールを送る「前を向こう」。福井新聞は「前を向こう」で紹介した選手への激励メッセージを募集します。選手たちに皆さんから激励メッセージを送りませんか?選手に届けます。 →メッセージ投稿はこちらから

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