福井県警本部=福井市大手3丁目

 福井県内のゴールデンウイーク期間(4月24日~5月6日)の交通事故、違反の発生状況(速報値)がまとまり、高速道での速度違反件数が前年同期に比べ7・5倍だったことが分かった。事故につながる悪質な違反も増えており、福井県警は「自粛要請の段階的解除で、徐々に歩行者や通行量も増えていくと予想される。運転マナーを改めて見直してほしい」と警鐘を鳴らしている。

 国交省の集計によると、大型連休の高速道の交通量は昨年の30%に減少するなど、新型コロナウイルスの影響で道路環境は激変している。

 県警交通企画課によると、県内の違反総数は1740件で前年から4割以上減ったが、事故につながる恐れのある重点違反は59件増え1124件だった。このうち速度違反は593件と87件増。高速道での違反は285件で、38件だった前年に比べ7・5倍になった。

 同課の藤田健司管理官は「昨年は渋滞していた道路がすいたことでスピードを出しやすくなった」と分析。交通量の減少による重点違反の増加傾向は、4月の春の交通安全県民運動期間から続いており、県警は指導取り締まりを強化。県内での同期間の事故数、けが人、物損件数などいずれも前年の5割以下で、死者はなかった。

 藤田管理官は「悪質違反増加の傾向が続けば、福井でも都市部のように死亡事故が多発しかねない。今後は歩行者も増えていくので、思いやりを持った運転を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

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