高速増殖原型炉もんじゅの使用済み燃料取り出し作業

 廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の燃料取り出し作業について、日本原子力研究開発機構が当初計画を前倒しし、6月までに最大44体の燃料を追加で取り出す方針を固めたことが5月13日、関係者への取材で分かった。15日から、冷却材の液体ナトリウムで満たされた「炉外燃料貯蔵槽」から燃料を取り出し、「燃料池」と呼ばれる水プールに移送する作業を再開する予定。

 機構は、当初2~6月に移送する計画だった「炉外燃料貯蔵槽」の燃料130体について、4月15日に前倒しで取り出し作業を完了。翌16日から設備点検を続けながら、貯蔵槽に残る44体を6月までに追加で取り出すことを検討していた。この44体は本来、来年3月~9月の次回作業で取り出す予定だった。

 関係者によると、機構は前回作業と4月16日からの設備点検に問題がなかったことや、作業前倒しによって全体工程に余裕を持たせることにつながるなどとして、燃料の追加取り出しを判断した。13日までに関係者に作業方針を伝えた。

 燃料取り出しは、2047年度まで続くとされる廃炉作業の第1段階。22年末までに、もんじゅの全530体を水プールへ移す計画となっている。

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