【越山若水】ブルーや青色にはどんなイメージを持つだろう。もちろん人それぞれである。ただ「ジャパン・ブルー」と呼ばれた木綿の藍染めを思い起こし、親しみを覚える人も多いに違いない▼日米韓3カ国の学生に行った調査がある。感情を表す30の言葉から連想する色を、45の色見本から選んでもらった。意外にも国民性の差は少なく、未来や平和、理想など社会的価値を示す概念は青系や白。幸福や喜びなど個人的価値は赤や黄色の暖色系が有力だった▼さらに国旗の色に込められた意味を整理してみると、もっとイメージが分かりやすい。青色の場合、恵まれた海や湖水、青空を指すことが多く、平和や勇気、自由など国家の理想を託した事例が目に付くという(「“よい色”の科学」近江源太郎著、日本規格協会)▼そう言えば、拉致被害者を救出する運動の象徴「ブルーリボン」にも、同様の思いが反映されている。そして近ごろ県内でもよく見かけるのは青色にライトアップされた建造物だ。説明するまでもなく、新型コロナウイルスと闘う医療従事者に感謝を伝える光である▼延長されていた緊急事態宣言がきょう一部前倒しで解除される。福井県も対象になる。とはいえ出口が見えたわけでなく、油断はできない。医療関係者ら生活に不可欠な仕事に携わる「エッセンシャルワーカー」の奮闘に、引き続きエールを送ろう。

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