福井県庁=福井県福井市

 福井県は、バブル崩壊後に就職難だった30~40代の就職氷河期世代を対象にした職員採用試験を創設した。学歴・経歴不問で2020年度は行政職5人を採用予定。8月に申し込みを受け付ける。氷河期世代の就労支援は、社会全体の課題として国や全国の自治体で職員採用の動きが広がっており、県も取り組みを進める。

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 県の推計では、30代半ばから40代半ばの氷河期世代のうち、正規雇用を望みながら非正規で働いている人や、仕事に長期間就けていない無業者は県内に約4千人いる。政府は昨年6月、氷河期世代の支援プログラムをまとめており、3年間で正規雇用を30万人増やすことを目指している。今年1月には総務相が都道府県知事宛てに、積極的な中途採用を求める書簡を送っていた。

 県の新たな採用試験は、来年4月の入庁時に35~50歳となる1970年4月2日生まれ~86年4月1日生まれが対象。6月19日から県ホームページなどで申込書を配布し、8月12~31日に受け付ける。

 第1次試験が9月、第2次試験が10月にあり、高校卒業程度の能力が問われる筆記試験や適性検査、面接などを経て、11月中旬に最終合格が決まる。来年4月から一般事務職に就く。

 氷河期世代の採用を巡っては、兵庫県宝塚市が昨夏に行った求人に全国から約600倍もの応募が殺到。厚生労働省の今年1月の求人も、競争率約190倍の狭き門となるなど、高い関心が寄せられている。県人事委員会事務局は今回の試験創設に当たり「たまたま氷河期世代となり苦労した人に多様な経験を生かしてもらいたい」と話している。

 また県は本年度、民間企業への就職支援にも取り組む。県人材確保支援センター(ふくいジョブステーション)で行う非正規労働者向けの相談の対象年齢を49歳まで拡大。「ふくい若者サポートステーション(サポステふくい)」の就労支援プログラムも49歳まで拡大し、年間400人を正規雇用につなげたい考え。

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