配信と並行して行われた授業動画の収録=5月11日、福井県福井市の羽水高校

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で休校が続く中、福井県内の小中学校と高校で5月11日、インターネットや動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用し学習動画を配信する在宅授業が始まった。児童生徒は動画を見た上で、学校からの課題に取り組むなど学習を進める。

 県立高校は一部の学校を除き、各校が作成した授業動画の配信を始めた。動画は5教科が中心で1本当たり10~15分。県教委は文部科学省通知を踏まえ、学習内容の定着が確認できた場合、その内容は履修済みとなるとしている。

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 福井市の羽水高校は、ユーチューブを使って国語や数学など5教科計15授業を配信。数学の松原弘和教諭は高3の単元「数列の極限」を担当した。生徒に対しては事前に、動画視聴後に学校教育支援アプリでメッセージを返信すれば出席扱いとすることを伝達。複数の生徒から「復習をしっかりします」などのメッセージがあり、松原教諭は「問題集で定着させましょう」などと返信した。

 一方、同校の野坂正道教諭は13日配信予定の高3の生物の授業動画を撮影。「これまでの経験から、生徒がつまずきやすい部分を強調するなど構成した。どうしても入試で出題されやすい部分中心の、必要最低限の授業になる」と話した。両教諭とも、動画配信した学習内容を履修済みとするかどうかの判断については「今後、プリントや小テストで理解度を確認して決める」とした。

 小中学校については、県教委が予習と位置付ける学習動画を4月中旬から配信していたが、この日から教科書中心の内容に切り替え、ケーブルテレビやユーチューブで配信した。

 動画は1本10分間で、今週は学年ごとに国語や算数・数学、社会、理科、外国語・英語、図工、音楽などを流し、今後は体育なども追加する予定。県教委は高校と同様、それぞれの学習内容の習得が確認できれば授業として置き換えるよう市町教委に推奨している。

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