プロ野球北海道日本ハムファイターズの平沼翔太選手

 新型コロナウイルスの影響で、世界中の人々がこれまで経験したことのない状況にさらされています。高校野球も大会が中止になるなど、高校球児の気持ちを考えると、心苦しい限りです。

⇒【前を向こう】中高生にトップアスリートからエール

⇒【D刊】福井県内高校出身プロ選手、懐かしの球児時代

 本来であれば私たちプロ野球選手にとってのシーズンも開幕していたはずですが、今は自主練習しかすることができず、モチベーションをどこに持っていけばいいか分からない日々を過ごしています。

 ただ、この状況だからこそ、今できることをするしかないと思います。僕自身、高校卒業と同時にプロ野球選手になったので、高校時代の思い出は数知れません。かけがえのない仲間と出会うこともできました。高校球児にとって、限られた3年間ではありますが、まずは新型コロナウイルスに感染しないことに細心の注意を払い、今できる最大限の準備をしてほしいと思います。

 僕にとって、人生の教訓としている高校時代の出来事がひとつあります。それは、2年生ながらエースナンバーをいただいて臨んだ夏の全国選手権大会準決勝。あと二つ勝てば優勝という試合で、味方打線の大量援護点をもらいながら、敗れてしまいました。3年生に対する申し訳ない気持ちでいっぱいになり、何も考えることができませんでした。

 ただ、新チームがすぐに始動し、日本一を目標にして練習に励んだ結果、翌年春の選抜大会で優勝することができました。逆境を乗り越えて優勝することができ、大きな自信になりました。僕自身、どんな苦しい事に直面しても前を向いて進むことができるのは、当時の経験があったからだと思います。

 日本ハムファイターズの栗山(英樹)監督からも「ピンチはチャンス」という言葉をかけてもらっています。新型コロナウイルスで多くの方々が困難な状況を強いられていますが、みんなで乗り越えた先には明るい未来があると信じています。みんなでひとつになり、前を向いて、突き進んでいきましょう。

 ■ひらぬま・しょうた 社西小学校―社中学校―敦賀気比高校。2年生エースとして2014年夏の全国選手権大会4強。15年春の選抜大会は5試合連続完投の防御率0・40で北陸初の甲子園優勝に貢献した。同年のドラフト会議で日本ハムに4位指名され入団。昨季は主に三塁手として自己最多73試合に出場、プロ初本塁打も放った。179センチ。22歳。

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ大会が相次いで中止に追い込まれた。汗と涙をぬぐって頑張ってきた成果をどこにぶつければいいのか、と悩む中高生のみんなを勇気づけたいと、福井出身の選手たちが自らの体験を踏まえたエールを寄せた。

 福井出身の選手たちが福井県の中高生アスリートにエールを送る「前を向こう」。福井新聞は「前を向こう」で紹介した選手への激励メッセージを募集します。選手たちに皆さんから激励メッセージを送りませんか?選手に届けます。 →メッセージ投稿はこちらから

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