5月11日の開館に向け、トレーニングするイルカ=9日、福井県坂井市の越前松島水族館

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと福井県が100業種に出していた休業要請が5月11日、一部解除される。解除対象となる飲食店や文化施設などは9日、感染防止対策を徹底した上での営業再開に向け、着々と準備を進めていた。

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 11日に解除となるのは、県が新型コロナ特措法によらない休業協力を依頼している業種が中心で、図書館や美術館、床面積が計1千平方メートル以下の学習塾や商業施設など。

 県が営業時間の短縮・変更(テークアウトは除く)を求めていた飲食店や喫茶店、居酒屋なども感染防止対策をした上で11日から営業再開できる。

 福井市中央1丁目の和食店は、4月2日からテークアウトのみの営業だったが店内飲食を再開する。客席の間隔を空け、アルコール消毒や換気を徹底する。店長(44)は「店内で食事したいとの要望は多かった。どうしても冷めてしまうテークアウトではなく、できたての味を店内で楽しんでほしい」と話していた。

 坂井市の越前松島水族館では9日、全職員約40人が開館準備に汗を流した。感染防止対策としてマスク着用や検温を入館条件とした。密閉、密集、密接の「3密」を避けるため、混雑時には入館制限を行い、一部催しは中止する。

 同水族館は4月6日から休館している。ショーに出るイルカは休館中もトレーニングを重ねており、開館する11日以降は通常通り1日4回お目見えする。館長(62)は「再開を待ち望んでいた。動物たちもお客さまに会えず寂しそうだった。会いに来てほしい」と感染対策をした上での来館を呼び掛けた。一方で、全国的には感染拡大が止まっていないとし、「今しばらくは県外からの来館の自粛をお願いしたい」と話した。

 県立図書館や県立美術館など県の19施設も11日から再開する。感染時に備え、利用者に名前や連絡先などの記入の協力を呼び掛ける。このうち、県立図書館はいすを全て撤去。1時間以内の滞在を呼び掛けていく。20日までは開館時間を短縮し、午前9時~午後5時とする。

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