間隔を空けるなどの対策を取りながら行われた約1カ月遅れの入学式=5月7日、福井県越前市の神山小

 福井県で新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、学校再開が当面延期される中、越前市や美浜町など県内7市町の小中学校と県立学校で5月7日、入学式が行われた。すがすがしい五月晴れが広がったが、新入生も保護者もマスク姿。“厳戒態勢”の学校で1カ月遅れの式に臨み、新たな一歩を踏み出した。

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 越前市神山小では午前9時ごろから、校門前に真新しい制服を着た新入生30人と保護者が次々と集まった。間隔を空けて列をつくり、手を消毒するなどして体育館に入った。

 入学式が始まり、約2メートル間隔のいすに座った新入生一人一人の名前が呼ばれると、元気いっぱい返事。田倉富栄校長は「やっとみんなの声を聞くことができてうれしい」と歓迎し、「体も心も病気にならないように、規則正しい生活をしましょう」と呼び掛けた。約20分で終了した。

 新1年生の1人は「友達と一緒に勉強したい」と希望に満ちた表情。父(45)は「やっと入学できた」と話し、「こういう厳しい状況を乗り越えられるような人に育ってほしい」とわが子を温かいまなざしで見つめた。

 一方、丹南高が統合され、探究科などが新設された鯖江高には276人が入学。式は新入生と学校関係者のみで行われた。

 娘を学校まで送った越前市の母(40)は「これまで入学式と卒業式は両親とも出席していたから、近くで見守れないのはすごく残念。でもやっと一つの区切りを迎えられて本当に良かった」と話した。

 探究科の1年生(15)は「休校中の自分の勉強の進み具合がどうなのか心配だったし、友達と会えずさみしかった。無事に入学できてうれしい」とほっとした表情を見せた。

 県外から入学する11人のうち7人は、県民行動指針で示された2週間の自宅待機が間に合わず式を欠席した。

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