寄贈されたフェースシールドを着用する医療スタッフ=5月2日、福井県福井市下馬3丁目のあすわクリニック

 福井県内各地の災害状況や交通情報をフェイスブック(FB)上で発信しているグループ「福井災害情報」のメンバーが、新型コロナウイルスの感染防止のため、顔全体を覆う「フェースシールド」を3Dプリンターで手作りしている。これまでに約400個作り、医療機関や理容業者など10カ所に無償提供した。

 フェースシールドは、飛沫(ひまつ)が顔に飛ぶのを防ぐ効果があり、全国的に品薄になっている。そうした中、大阪大学の中島清一特任教授らは文具のクリアファイルを使った簡易なフェースシールドを考案。誰でも3Dプリンターで作製できるように3Dデータを無料公開するとSNS上で拡散され、全国に広がっている。

 福井災害情報でも公開データを活用し、4月上旬から作製に着手した。フェイスブックの会員らから募った寄付で3Dプリンターを購入し、樹脂のフレームを加工。透明なPET(ポリエステル)シートをB4やA3サイズに裁断してホチキスで留め、眼鏡のように顔に着ける。

 5月2日は横田義弘代表(61)らが、あすわクリニック(福井市下馬3丁目)を訪れ、30個を寄贈した。木藤知佳志院長は「医療従事者を支えようという皆さんの気持ちがありがたい。感染防止に活用させていただきたい」と感謝していた。

 福井災害情報は2018年2月、県内が大雪に見舞われた際、横田さんが開設し、現在は約9400人が登録している。横田さんは「最前線で戦う医療従事者の力になればと思い、始めた。資金を寄付してくれる人、材料を調達してくれる人、加工を手伝ってくれる人など多くの協力のおかげ」と話していた。

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