リモート参拝で配られる御朱印(「ワシマ」ホームページより)

 和紙の神様「川上御前」を祭る福井県越前市大滝町の岡太神社・大瀧神社で毎年ゴールデンウイークに行われる例大祭も、今年は新型コロナウイルスの影響で規模縮小となった。若手の和紙職人有志は「今できることを」と特設ホームページを通じて祭りの期間中、寄付のお返しとして神社の御朱印を配る“リモート参拝”を呼び掛けている。

 1300年以上の歴史を誇る例大祭は、例年5月3日から3日間の日程で行われる。山中の「奥の院」からご神体を神輿に乗せて麓の下宮に運ぶ「お下(お)り」に始まり、子どもたちの舞の奉納や神輿の巡行、山道を提灯で照らしてご神体を戻す「お上(あが)り」まで、和紙の里が連日活気に包まれる。

 今年は5月4、5日の2日間に日程を短縮。神輿は出さず、ご神体のお下りや巡行、お上りを少人数で執り行うのみとし、恒例だった和紙の特売市などのイベントもすべて中止とした。

 これを受けて職人有志は、例大祭期間だけのオンラインマーケット「ワシマ」を急きょ開設。6事業者が特色ある和紙商品の詰め合わせなどを出品するとともに、屋根のふき替えを控えた神社に対する寄付をリモート参拝と称して呼び掛けている。500円の寄付に対し、手漉き和紙の御朱印を配布する。過去の例大祭、4日のお下りの動画もホームページ(HP)に掲載する。

 約60商品を集めたワシマは3日の販売開始からアクセスが集まり、早くも売り切れになる商品も。購入は5日午後11時59分まで。リモート参拝のほか、売り上げの1割も神社への寄付になる。職人たちは「紙の職人が毎年大切にしている行事。今年はウェブを通じてお祭りに参加してもらいたい」と話している。HPは「ワシマ」で検索。

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