プロ野球オリックスの吉田正尚選手

 高校に入って最初の春の北信越地区高校野球県大会は、思い出深いものがあります。(今春の県大会が)中止と知って胸が痛かった。夏はどうなるか分からないけれど、高校で野球人生を終える選手もいます。彼らにどう言葉を掛けるべきか。つらい気持ちが分かるから、正直難しいです。

⇒【前を向こう】中高生にトップアスリートからエール

 「高校は(練習が)きつかったな」と、敦賀気比の同級生と話すことがあります。今は気付かないかもしれないけど、10年後、20年後、いつか振り返った時に「頑張ってよかった」と思える日が必ず来る。それだけは言えます。

 僕は高校3年の時、思うような実力がなくて、大学に進んだ。苦しい思いもした。でも頑張るしかない、乗り越えるしかない、逃げてはだめだと自分に言い聞かせて今までやってきた。

 人生はつらいことが8割、良いことが2割と言いますが、そう思う。野球の打率だって4割も5割も残せない。それと同じかもしれません。

 プロ野球は現在、誰も経験したことのない、先が見えない状況にあります。ただ、実戦ができないのはみんな同じ。室内でのウエートトレーニングやバッティング練習など、毎日ベストを尽くしてやるだけです。

 毎年のオフに地元の福井で野球教室を開いています。スポーツには人を元気にさせる力がある。これからも子どもたちが憧れてくれるような、かっこいい姿を見せたいと思っています。

 大事にしている言葉は「頂」。東京五輪出場の目標は変わりません。トップを目指して頑張ります。

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ大会が相次いで中止に追い込まれた。汗と涙をぬぐって頑張ってきた成果をどこにぶつければいいのか、と悩む中高生のみんなを勇気づけたいと、福井出身の選手たちが自らの体験を踏まえたエールを寄せた。

 ■よしだ・まさたか 麻生津小学校-足羽中学校-敦賀気比高校-青山学院大学。ドラフト1位でオリックス・バファローズ入団。4年目の昨季は全143試合に出場し打率3割2分2厘、168安打、29本塁打と、いずれも自己最高をマークした。右投げ左打ち。身長173センチ。26歳。

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 福井出身の選手たちが福井県の中高生アスリートにエールを送る「前を向こう」。福井新聞は「前を向こう」で紹介した選手への激励メッセージを募集します。選手たちに皆さんから激励メッセージを送りませんか?選手に届けます。 ⇒メッセージ投稿はこちらから

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