2年ほど前、両足の指の間にティッシュを丸めたような感じになり、現在は足の裏全体に小石を踏んでいるような凸凹感の違和感があります。年明けからは右脚の親指と中指に軽い痛みが出てきました。考えられる原因や治し方を教えてください。(70代女性)

【お答えします】伊藤有紀子・福井大学医学部附属病院総合診療部特命助教

 ■入浴時などに変化の観察を

 「足裏」は、体重を支え、地面と接しているため負担のかかりやすいところです。足の調子が悪いと、変な姿勢になり、腰や股関節をはじめとした、さまざまな場所に痛みが出て心の健康も失う方も少なくありません。入浴時などに足裏の変化や痛みの場所を確認する癖をつけておくのは大切です。見ることが難しい方はご家族の方に見ていただくのも良いでしょう。

 「足裏」の違和感は、局所の整形外科疾患のほか、関節リウマチや脊椎関節炎などの全身性炎症疾患、糖尿病や痛風などの代謝疾患、全身の血管の動脈硬化による末梢(まっしょう)動脈疾患などの内科疾患などからも起こります。足裏のみでなく、太ももから足に広がった症状ならば腰の神経が原因のこともありますが、足指近くのみの症状ならば、「外反母趾(ぼし)」という骨の変形や「中足骨骨頭部痛」、「モートン神経腫」など、長年にわたる歩き方、スポーツなどの荷重、足に合わない靴などによる影響が関連している疾患があります。

 「中足骨骨頭部痛」は若い頃からの足への負担、靴の影響と筋力低下などにより足を支えている足のアーチが崩れてしまい、開張足、扁平足になりがちになり、その結果足の第2趾(人さし指)、3趾(中指)の付け根に痛みが出たり、胼胝(べんち)(タコ)ができたりする病気です。「モートン神経腫」はつま先に荷重がかかることで神経の組織が分厚くなり神経を圧迫、足の第3趾、4趾(薬指)の付け根に痛みが出てくる病気です。足の中心部から踵(かかと)に痛みが生じるときには、使いすぎによる「足底腱膜炎」などあり、足の慢性痛の主な原因です。

 ■局所ならまず整形外科へ

 かかりつけの先生にご相談され、かかりつけの疾患の関連が少ないのであれば整形外科で相談していただくと良いと思います。全身性の疾患が疑われるときには採血やレントゲン、エコー検査、血管の流れ、神経の伝わりやすさなどの検査が行われます。

 整形外科の疾患の場合には痛み止めの治療のほか、歩き方や靴、体重のかかり方に対する対処も必要です。どのような靴がよいのか相談や、足底板といった足にかかる圧力を逃がすものの利用で症状が緩和する可能性があります。

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