オンラインスナックの試験運用の様子。場所を問わず従業員との会話を楽しめる=4月30日、福井県鯖江市本町3丁目の鯖江商工会議所

 福井県鯖江市のスナック「Haru(ハル)」は、5月7日から「オンラインスナック」と銘打った営業を始める。客は自宅などで飲みながら、ビデオ会議アプリを使って女性従業員と会話を楽しめる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため酒場の営業自粛が広がる中、飲みに出掛けた気分を味わってもらう狙いだ。

 新型コロナ感染拡大を受け県内では4月初旬、杉本達治知事が接客を伴う飲食店の利用を控えるよう要請した。ハルも3月末から営業を自粛している。経営する竹内依里さんは「自粛要請はやむを得ないが、いつ再開できるか分からない状態では従業員たちの給料も支払えない」と苦境を明かす。

 打開に向け、鯖江商工会議所青年部の活動を通じて親交があった地元の会社役員らの協力を得て、オンラインスナックを行うことにした。

 客はまずチケット(30分2千円、60分3500円の2種類ある)を専用サイトで購入し、“来店”の希望日時をメール送信する。当日はビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使い、オンラインで女性従業員と会話しながら、ひとときを過ごす。試験運用した会社役員は「他の利用客に顔を見られたりせず、安心して楽しめる」と感想を話す。

 ハルはおつまみのテークアウトも始めており、生き残りへ知恵を絞る毎日だ。竹内さんは「インターネットの利点を生かし、業界全体が元気になれるよう頑張りたい」と意気込んでいる。

 オンラインスナックは午後6時~午前0時で日曜定休。

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