三谷元騎選手=2019年10月、福井県越前町営朝日総合運動場

 丹生高時代、頭の中はホッケーのことでいっぱいでした。毎日朝から練習して夜遅くまで部活動。遊びたい気持ちもあったけど我慢しました。ホッケーに青春をささげた日々を誇りに思います。

⇒【前を向こう】中高生にトップアスリートからエール

 高2の全国高校総合体育大会(インターハイ)1回戦で、相手につぶされて意識を失いました。気付いたら病院のベッドの上。鼻とほおの骨が折れていました。チームは2回戦に進めず、無念でした。

 けがなどのトラブルでもなく、自分に何の責任もないのに、大切な大会を失うみんなを思うと胸が痛みます。言葉を掛けるのは難しいです。でも、懸命に部活動をやってきて良かったと必ず思える日が来ます。胸を張ってください。

 卒業後も競技を続ける生徒は、外で集まって運動できない間に「個」の技術を磨いてほしい。高校3年間で競技を離れる選手は、今の悔しさを次の夢にぶつけてほしいです。

 東京五輪が延期になるかもしれないという話が出た時、「予定通りやってくれ」と毎日祈りました。2020年にピークを合わせていたんです。1年延期が決まった瞬間、モチベーションが保てないと正直落ち込みました。ピークをつくり直すのは本当にきついからです。

 でも、投げ出したら後で絶対後悔すると思いました。経験上「絶対」と言い切れます。年上の日本代表キャプテンと話し合い、来年の夏まで踏ん張ると決めました。

 マレーシアで予定していた国際大会が延期となり、代表で集まることもできず、越前町に帰っています(4月15日現在)。町内のホッケー場も使えない状態です。自宅でトレーニングするほかありませんが、後悔しないように毎日を過ごしたいと思っています。

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 ■みたに・げんき 丹生高校-天理大学。越前町役場。日本リーグ福井クラブ主将。天理大学1年時に日本代表に選ばれ、ロンドン、リオデジャネイロ五輪予選メンバー。現代表の副主将。2018年アジア大会はMFで出場し初優勝に貢献した。身長181センチ。29歳。

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ大会が相次いで中止に追い込まれた。汗と涙をぬぐって頑張ってきた成果をどこにぶつければいいのか、と悩む中高生のみんなを勇気づけたいと、福井出身の選手たちが自らの体験を踏まえたエールを寄せた。

 福井出身の選手たちが福井県の中高生アスリートにエールを送る「前を向こう」。福井新聞は「前を向こう」で紹介した選手への激励メッセージを募集します。選手たちに皆さんから激励メッセージを送りませんか?選手に届けます。 →メッセージ投稿はこちらから

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