自転車の脇本雄太選手

 中学生、高校生の皆さん、こんにちは。現在、新型コロナウイルスの影響で、日本のみならず世界中でいろいろな悪影響が出ています。そんな中、福井で部活動をしている中高生の皆さんは、学校の休校や部活動の自粛を余儀なくされていると思います。特に3年生は最後の年の大会を控えていたことでしょう。部活動を自粛している間、どうすればいいか困っている人が多いと思います。

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 私は高校3年生の時に、部内の事故を受けて、約5カ月、部活動を自粛したことがありました。自粛期間は4月の中旬ごろからで、ちょうど今の時期に近いと思います。

 この自粛を受けて県予選も北信越大会も全国高校総合体育大会(インターハイ)も出場できなくなりました。「何のために3年間頑張ってきたのか」「この先どうすればいいのか」といろいろ考えました。モチベーションが上がらない状態が2カ月ほど続いてこのまま自転車競技もやめようかと思った時もありました。

 そんな私を助けてくれたのは母親でした。「どんな状況でも諦めては駄目」「苦境を乗り越えるために我慢をすれば必ずいい結果が出るよ」と。

 最初は信じていませんでしたが応援してくれる母を見るたびに徐々にモチベーションが回復して、頑張れるようになりました。今ではその応援があったからこその自分がいると思っています。

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 中高生の皆さん、自分がどんなに苦しい状況に置かれていても諦めないでください。その諦めない精神が必ずプラスに働くと私は思っています。一人一人がその気持ちを持つようになれば部活動全体が一致団結するようになります。

 その頑張る皆さんを見て自分も負けないように五輪出場、そして金メダルが取れるように頑張りたいと思います。コロナに負けるな! 頑張ろう!

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ大会が相次いで中止に追い込まれた。汗と涙をぬぐって頑張ってきた成果をどこにぶつければいいのか、と悩む中高生のみんなを勇気づけたいと、福井出身の選手たちが自らの体験を踏まえたエールを寄せた。

 ■わきもと・ゆうた 足羽中学校-科学技術高校。日本競輪選手会福井支部・ブリヂストン所属。2019年から競輪S級S班。GⅠ通算3勝。トラック種目ケイリンでリオデジャネイロ五輪出場、ワールドカップ2勝、20年世界選手権銀メダル。身長180センチ。31歳。

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 福井出身の選手たちが福井県の中高生アスリートにエールを送る「前を向こう」。福井新聞は「前を向こう」で紹介した選手への激励メッセージを募集します。選手たちに皆さんから激励メッセージを送りませんか?選手に届けます。 →メッセージ投稿はこちらから

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