福井県内感染者の発症日を示す資料。発症日の特定は自己申告に頼らざるを得ず、聞き取りで修正されるケースも出ている

 新型コロナウイルスの感染者が確認されると、濃厚接触者は次の感染につながらないよう自宅待機を求められる。濃厚接触者は発症日を基にした保健所の調査で認定されるが、発症日の特定は感染者の自己申告に頼らざるを得ず、追加の聞き取り調査で修正されるケースが福井県内で相次いでいる。接点のあった濃厚接触者の発見が遅れる可能性があり、県は「日々の健康管理を」と呼び掛けている。

 福井県のデータを見ると、県内で確認された感染者で無症状の人を除く112人(4月29日現在)のうち、少なくとも11人は発表後の聞き取り調査で発症日が修正された。県保健予防課によると「発熱した日を発症日にしていたが、せきなどの軽い症状がそれ以前にあったことを後に思い出した」などのケースがあった。

 感染者の発症日は、PCR検査時の問診内容がまず反映される。入院後も保健所が電話で行動歴などを聞き取るが、「陽性判明に動揺していたり、家族を心配する気持ちが先に立ったりして、話がなかなか進まないことも多い」(同課)。その結果、数日たってから過去の症状が分かることがあるという。

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