荒井などが開発した「洗えるシルクマスク」=福井県福井市文京1丁目の同社

 新型コロナウイルス感染拡大でマスク需要が高まる中、シルク(絹)専門の繊維産元商社の荒井(本社福井県福井市文京1丁目)は、福井県内の絹織物製造業者らと協力し「洗えるシルクマスク」を開発、4月30日から同社のオンラインショップで販売を始める。福井産地伝統の「羽二重」織物を使い、肌に優しいのが特徴。

 新型コロナの影響で、一般的な不織布のマスクを長時間着用することが増え、肌荒れに悩む人が出てきているという。消費者やメーカーから天然素材のシルク製マスクを求める声があり、絹織物製造の山直織物(同県鯖江市)、浴衣帯製造の小杉織物(同県坂井市)とシルク生地の改良を重ねて開発した。

 マスクは横17・5センチ、縦15センチ。表地は山直織物が担当し、水でぬらして織る伝統の「ぬれよこ」技法を使った羽二重で、洗濯してもマスクの形状をしっかりと保つ。裏地のシルク生地は小杉織物が担い、ガーゼのように通気性が良い二重織「風通織り(ふうつうおり)」で仕上げた。高密度フィルターやノーズワイヤも入っている。

 1枚1800円(税別)。まず約5千枚を製造する。売上金の一部は新型コロナ感染者の治療に当たっている県内医療機関への支援金として寄付する方針。

 荒井の荒井章宏社長は「福井の伝統技術とシルクならではの特徴を組み合わせて、肌触りの良い、洗って使えるマスクに仕上がった。今後はシーズンごとに違った風合いのマスクを製造するなどしていきたい」と話している。購入は同社のオンラインショップで。

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