福井県の県立学校の休校延長について説明する杉本達治知事=4月28日、県庁

 福井県の杉本達治知事は4月28日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県立学校の再開を当面延期すると発表した。小中学校を管轄する市町教委にも要請し、おおむね了承された。小中高ともに学習動画の配信による在宅授業を行う。県立学校は週1日を登校日に充てる。

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 県や各市町教委は4月上旬、学校再開を5月7日または7日以降に延期すると発表していた。杉本知事は今回の判断について「ゴールデンウイーク(GW)の人の流れによって、その後に感染者がたくさん出てくる可能性が捨てきれない」と述べた。

 再開時期については「GW開けの2週間程度は(感染の状況を)確認する必要がある。5月中の再開は見通しとしては厳しいと思う」との見解を示した。再開する場合、1週間前に周知する。

 県教委によると、会見前に開かれた28日の市町教育長会議で、小中学校の再開延期がおおむね了承された。小中学校に関しては、各市町教委が登校日の設定を含め正式に決める。
 県立学校では7、8日を入学式や登校日とする。生徒らは分散・時差登校し短時間の学校滞在とする。

 11日からは、高校生には各校の教諭が作成した教科書に沿った授業動画などをインターネットで配信。小中学生にもケーブルテレビや動画投稿サイト「ユーチューブ」で授業動画を配信する。ネット環境がない家庭にはDVDを送り、必要に応じ再生機も貸し出す。

 県立学校は週に1日、分散・短時間の登校日を設定し、教諭が翌週の家庭学習の課題を提示し、プリントなどを配布する。県教委は「文部科学省通知により、学習内容の定着が確認できた場合、その内容は履修済みとなる」としている。

 長引く休校で児童生徒にストレスがかかっている恐れもあり、登校日には学級担任が面談する。必要があれば養護教諭やスクールカウンセラーの面談も行う。

 一方、私立学校について県私立中学高校協会の荻原昭人会長(啓新高校長)は「各学校とも、おおむね知事の要請に沿って対応すると聞いている。オンライン授業は録画やライブ配信などさまざまな方法で学習支援していく」と話した。

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