福井県の県立学校の休校延長について説明する杉本達治知事=4月28日、県庁

 約2カ月に及んでいる福井県内の学校の休校が大型連休以降も延長される見通しとなった4月28日、児童や生徒の保護者からは友だちや先生と会えない子どものストレスを心配する声が上がった。学校現場は「新型コロナウイルス感染防止のためには仕方がない」という認識で一致しているものの、「学校再開を心待ちにしていた子どもたちを思うと複雑」といった声も聞かれた。

⇒学校再開で知事「5月中は厳しい」

⇒ふくいの新型コロナ特集

 高校2年の娘と中学1年の息子を持つ福井市の母親(45)は、県内で新たに確認される感染者が減っていることもあり、再開を期待していたが、結果は休校延長。「一日中、家に閉じこもっている子どもたちがかわいそう。友だちにも会えず、社会から取り残された感じ。子どもだけが我慢している」と語気を強めた。

 一方、小学6年の子どもがいる越前市の40代女性は「本当に学校に行きたがっている。友達と会えるかは分からないけど、週1回でも登校できるのはありがたい」と話し、登校日の設定を前向きに受け止めた。

 休校に伴う親の負担も大きい。共働きで小中学校に計3人の子どもがいる美浜町の会社員男性(45)は毎日、昼休みに帰宅し子どもたちに昼食を作っている。妻は宿題の進捗(しんちょく)状況を見たり、答え合わせをしたりしてきた。「再開日が決まっていれば『この日までは気を張っていないと』と思えるのに。先が見えず、精神的なストレスになる」と、再開が「当面延期」となったことに不満を漏らした。

 県教委が示した授業動画での家庭学習について、高校受験を控える坂井市の中学3年男子の40代母親は「集中力が毎日もつかどうか。夫婦で働いているから理解度を十分にチェックしてあげられない」と学力差が出ることを懸念。「先生がリポートなどで生徒の学力を把握して、必要があれば補習などをしてくれれば安心なんですが」と十分なケアを求めた。

関連記事