防護服や高機能マスク「N95」を着用し、持ち込まれた家庭ごみを分別する作業員=福井県越前市勾当原町の南越清掃組合第2清掃センター

 新型コロナウイルス感染防止で外出自粛が続く中、家庭ごみをごみ処理施設に直接持ち込む人が福井県内で増えている。自宅にいて掃除をする人が増えたからか、休日にはごみを搬入する車の長い列ができ、作業員が防護服を着用して対応する施設も。ゴールデンウイーク(GW)中の持ち込み増を懸念し、感染拡大防止の観点から受け入れを一時休止する施設が相次いでいる。

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 県内のごみ処理施設ではごみステーションでの収集のほか、家庭ごみの直接の受け入れも行っている。施設関係者によると、持ち込まれるごみの量は3月中旬から増加傾向にあり「家にいる時間が増え、掃除をしてごみが増えたのが原因では」と分析する。

 感染症拡大防止のため、県内ではGW最終日の5月6日まで▽福井市▽鯖江市▽敦賀市▽越前町▽美浜町▽旧三方町(若狭町)―を管轄する5施設が、同10日まで▽越前市▽南越前町▽池田町―を管轄する2施設が受け入れを休止し、小浜市の1施設が受け入れ時間を短縮することを決めた。

 越前市、南越前町、池田町をエリアとする南越清掃組合では、3月末から4月21日にかけて、第2清掃センター(越前市勾当原町)に昨年同期比22%増となる約20トンの家庭ごみが持ち込まれた。

 休日は特に量が多く、12日は約220件の持ち込みがあった。トラックや乗用車が長蛇の列をつくる中、防護服や高機能マスク「N95」などを着用した作業員が、ごみの分別作業に追われた。

 担当者は「受け入れ時は搬入者との接触もあり、感染のリスクは高い。人が集まる機会を減らすためにも受け入れ休止に踏み切った」と話す。

 敦賀市清掃センターでも、4月前半に持ち込まれたごみの量は前年同期比16%増となった。防護服が不足し、作業員が同じものを使い回すこともあるといい、関係者は「100%感染を防ぐのは難しい」と不安をにじませる。例年、持ち込み量が急増するGWを前に、受け入れ休止を決断した。

 県内の各施設では、家庭ごみの直接の持ち込みを控えるよう求めるとともに、ごみを出す際には▽使用済みマスクは小袋に入れてごみ袋に入れる▽ごみ袋をきちんと結ぶ―など、感染予防のための取り組みを呼び掛けている。

 GW中も持ち込みごみを受け入れている施設関係者は「管轄地域外からごみを持ってくるケースも見られるが、やめてほしい。ごみステーションへのごみ捨てを徹底して」と話していた。

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