テレワークの会社員向け日帰りプランをPRするホテルリバージュアケボノのサイト

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け各企業で在宅勤務などが広がる中、福井県福井市内のホテルでは、テレワークの会社員を対象にしたデイユース(日帰り)プランの提供が増えている。「静かな客室は仕事に集中できる」とPR。外出自粛などにより宿泊客数の大幅減にあえぐホテル業界だが、客室の利用増に懸命だ。

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 いち早く3月下旬にテレワーク向けデイユースプランを始めたのが、足羽川沿いに建つホテルリバージュアケボノ(同市中央3丁目)だ。午前9時~午後5時の利用で料金4千~5千円。無料Wi―Fi(ワイファイ)や有線LANの完備、サウナ付き大浴場の入浴無料などをPRしている。特製弁当付きプランもある。

 「デイユースはもともと提供しているが、テレワークの需要を取り込もうと新たにプランを考えた。始めたばかりのときは、都市圏への出張後に万が一の感染防止のため在宅ワークとなった会社員の利用もあった」と清水嗣能社長。2週間ほど連日訪れるビジネスマンもいるという。

 新型コロナ感染拡大による外出自粛などの影響を受け、客室稼働率は前年比8~9割減ほどの厳しい状態。清水社長は「われわれの業界が一番あおりを受けている。テレワーク向けプランはもっと利用してほしいし、新型コロナ終息後も継続を検討したい」と利用を呼び掛けた。

 ホテルフジタ福井(同市大手3丁目)も3月28日から、「在宅ワーク応援! デイユースプラン」を提供している。午前9時~午後6時半に利用でき、料金は3500円。

 「製造業の会社から『在宅勤務を導入したが、自宅では子どもがいるなどで集中できず、Wi―Fi環境が整っているところを探している』との声があり、プランを始めた」と担当者。ただ「都市圏と比べ福井の企業はあまりテレワークが進んでいないのか、利用者数は思ったよりも少ない」という。

 福井パレスホテル(同市順化1丁目)は4月上旬から、ビジネス客向けのデイユースプランを始めた。午前10時~午後6時の利用で料金3080円。大浴場利用は無料。担当者は「安い料金プランなので利益は度外視している。空いている客室を少しでもビジネス客に利用してもらいたいという意味合いが強い」と話した。

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