児童たちを受け入れている学校の教室。机は間隔を空けて並べ、窓は開けたままにして寒い日はストーブを使う=4月21日、福井県福井市内

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校中の児童を小学校や児童クラブで受け入れる「預かり」事業。福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)には「子どもたちの安全が守られるのか心配」という意見が寄せられている。各家庭の事情はさまざまなだけに、各市町では「家で一人になる子どもは受け入れなければならない」と最大限の予防策を講じている。 ⇒「ふくい特報班」LINE友だち登録はこちら

 福井県内ではほぼ全域で休校期間中、原則、家庭で面倒を見られない児童を対象に、学校を開放したり、放課後児童クラブを朝から利用できるようにしたりしている。預かり事業は、県が4月23日に発表した休業要請の対象から外れた。

 安全を不安視する声について勝山市の担当者は「家にいるのが最善といえるが、社会活動は全てストップしているわけではない。会社を休んで面倒をみてくださいとは言えない」、鯖江市の担当者は「医療関係者をはじめ仕事に行かねばならない人は多い。家庭の事情はみな違う。支援していきたい」と児童の受け皿となる役割を説明する。

 全50校を開放している福井市では、1日当たり計約1千人を受け入れている。100人を超える日もあるという学校では、1教室を15人以下とし、机の間隔を広く空けている。常に窓を開け放ち、寒いときにはストーブを稼働。児童が帰宅後は教諭らが机やいす、階段の手すり、ドアノブなどの消毒を行っている。

 坂井市は児童クラブが受け入れているが、密集を避けるため、より広い小学校に会場を移した。そのほか▽1教室の定員を10人以下に▽体を動かすときは少人数が交代してグラウンドや体育館を使用―などの策を講じている自治体もある。

 手洗いやマスク着用など基本的な対策のほかに「3密」を極力避ける環境を整えている。ある学校関係者は「感染予防の手だてはできる限り全て取っていく。それしかない」と話す。

  ×  ×  ×

 福井新聞「みんなで発掘 ふくい特報班」(ふく特)は、暮らしの中で感じた疑問や地域の困りごと、不正の告発といった情報を寄せていただき、記者が取材を進める調査報道企画です。LINEの「友だち」に登録してください。情報提供をお待ちしております。メールやファクス、郵便でも受け付けます。情報源の秘匿は厳守します。

⇒ふく特ページから「友だち」登録!

関連記事