サーファーが利用していた駐車場。当面閉鎖となった=4月23日、福井県高浜町西三松

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛要請が続く中、レジャーで海や山を訪れる人に対し、地元住民らが不安の声を上げている。「渋滞がひどい」「感染が広がるのでは」。例年、地域外からの人出が増えるゴールデンウイークを前に、サーフィンの人気スポットとなっている福井県高浜町や神奈川県藤沢市などの関係者は対策に頭を悩ませている。

 高浜町には4月以降も、週末を中心に京阪神からの多くのサーファーが訪れている。同町西三松の脇坂公園の駐車場には県外ナンバーの車が並び、多いときは約300台が出入りするという。地元の男性(87)は「サーファーは公衆トイレも使うので地元への感染拡大がちょっと怖い。近くには民宿がたくさんあり、原発作業員もいる。広まったら被害は大きい」と心配する。住民の苦情を受け、管理する地元は23日、駐車場を閉鎖した。

 町は5月6日まで、密閉・密集・密接の「3密」の場をつくらないように、町内の主要な公園や海岸沿いの駐車場を閉鎖する。サーファー対策も兼ねての対策で、町産業振興課は「不要不急の外出、他県との往来は自粛項目として県民行動指針に盛り込まれている」と注意を促す。

 一般社団法人「日本サーフィン連盟」(東京)は22日、「全てのサーファーの皆さんへ」というお知らせをホームページで公開。「県をまたいでの外出は無論のこと、不用意に生活エリアを超えた移動をしないこと、それが命を守ることにつながります」と、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。

 江の島に近い藤沢市の片瀬・鵠沼海岸にも大勢のサーファーが訪れており、同市には「渋滞の解消を」「観光客が多すぎる」などの要望や苦情が約200件寄せられ、市は22日に商工会議所などと連名で観光自粛を求める声明を発表。周辺10市町とともに海岸近くの道路の通行止めを盛り込んだ要望書を県に提出した。

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