「自分が新型コロナウイルスに感染して入院したら、誰が家族の面倒をみるのか」と、家に残される家族の心配をする声が福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に寄せられている。とりわけ、家に残されるのが認知症などの要介護者や子どもだけになる場合、事態は深刻だ。感染者の対応に当たる行政や介護事業者に難しい対応が突きつけられている。 ⇒「ふくい特報班」LINE友だち登録はこちら

■親が感染したら子どもは?

 「親2人が感染して入院したら、家に残される小学生の子ども2人の世話をする人がいなくなる。子どもたちも感染している可能性があり、別居の祖父母に預けられない」「シングルマザーで子どもが3人。医療関係で働いていて感染リスクが高く、万一の際は子どもをどこに預けるのか」「いつ自分が感染者になるか分からない。そのとき子どもは」

 祖父母に頼れない子育て世代、一人親世帯などからもしもの場合の不安を訴える声が何件も寄せられた。福井県子ども家庭課によると、県内の感染事例ではこのような相談を受けたことはないが「児童相談所や乳児院などでの一時預かりができる。まずは相談してほしい」と話している。

 相談窓口は各市町の子育て支援担当課と、県総合福祉相談所=電話0776(24)5138、敦賀児童相談所=電話0770(22)0858、県児童相談24時間ダイヤル=電話0776(24)3654。

 スタッフが家族構成や子どもの年齢、疾患や障害の有無などの特性を聞き取り精査した上で、保健所の指示を仰ぎながら児童相談所や乳児院、福祉施設など適切な施設への橋渡しをすることになる。子どもが濃厚接触者になった場合でも、施設で感染防止策を講じて受け入れていきたいという。

 ただ、家庭の状況把握には一定の時間がかかるため感染が分かってからスムーズに一時預かりにつなげられないことも予想される。「心配な人は施設での受け入れが可能かどうか事前に相談を持ちかけておいてほしい」(県子ども家庭課)という。

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