新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、福井県敦賀市は4月20日、一部部署を対象に職員の交代勤務や分散配置を始めた。一方で、県内の多くの市町が休館している体育施設などは市民に限り開放を続けている。18日に若狭町で嶺南地域初の感染者が明らかになり動揺が広がる中、「市の危機感が薄いのではないか」との意見が、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に寄せられている。

⇒「ふくい特報班」の記事一覧はこちら

 職員の交代勤務などは、既に他市町が全庁的に取り組んでいるのに対し、敦賀市は児童家庭課、長寿健康課など6課が当面の対象。繁忙期の市民課は、転出入や戸籍関係の手続きと各種証明書発行で職員を分け、庁舎内の異なる場所に配置した。

 公共施設に関しては13施設を5月6日まで休館すると決めた。ただ、市立図書館や体育施設は行事を中止したり、利用自粛を呼び掛けたりしているものの、20日現在で休館していない。

 敦賀市では、政府が7日に7都府県を対象に緊急事態宣言を発表した後の8日、ほとんどの市町で延期した公立小中の入学式、始業式が行われた。市教委は「各校のPTAで(実施の)希望が多く、医師にも確認した上で感染防止策を徹底した」と話す。人との接触を極力8割減らすよう求められている状況で「多くの児童生徒を一度に集める必要があったのか」との指摘もふく特に寄せられている。

 市対策本部は「現時点では、できるだけ市民生活を変えたくない。市内で感染者が確認された場合は対策強化を準備している」という。一方で、市立敦賀病院の米島學病院事業管理者は市対策本部会議などで「嶺北と同じペースで感染者が増えれば敦賀ではあっという間に医療崩壊する」と警鐘を鳴らし、外出自粛など行動変容を強く訴えている。

  ×  ×  ×

 福井新聞「みんなで発掘 ふくい特報班」(ふく特)は、暮らしの中で感じた疑問や地域の困りごと、不正の告発といった情報を寄せていただき、記者が取材を進める調査報道企画です。LINEの「友だち」に登録してください。情報提供をお待ちしております。メールやファクス、郵便でも受け付けます。情報源の秘匿は厳守します。

⇒ふく特ページから「友だち」登録!

関連記事