福井県は4月19日、県内の新型コロナウイルス陽性判明者のうち、退院した人の平均入院日数について「15.7日間」との分析データを明らかにした。また、ほかの感染者と接触し発症するまでの潜伏期間が推定できるケースの平均値は「5.2日」とした。
入院患者が退院するには症状がなくなってから2回、検査で陰性となる必要がある。県内ではこれまで26人が、医療機関もしくは一時生活施設から退院した。入院期間は最長で22日間、最短で7日間だった。
県健康福祉部の宮下裕文副部長は記者会見で「陰性確認まで2週間程度、軽症の人でもなかなか陰性にならないことがデータからうかがえる」と説明。その上で「退院者の心のケアはこれからの課題。専門家の助言も受けながら、保健所などを通じてサポートしていきたい」とした。
潜伏期間については、県内101例目までのうち、感染者との接触日が不明な人や無症状者を除いた56件から暫定値を算出した。最も長い人は14日、最短で2日という。