福井県内の新型コロナ感染を巡る動き

 福井県内で、新型コロナウイルスの感染が初めて確認されてから、4月18日で1カ月になる。17日までに県が発表した感染者は104人、このうち死者は4人。飲食店や職場、家庭などを介して感染は拡大し、今や人口当たりの感染者数は全国ワーストレベルとなり、医療現場は“限界手前”までに追い込まれている。政府が緊急事態宣言の対象地域を全都道府県に拡大し人の移動を一斉に抑える中、県民が連帯し、いっそう自制することが求められている。

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 県内で初めて感染が確認されたのは3月18日で、都道府県別では39番目だったが、同25日からは20日連続で感染が発表された。拡大の中心となったのは福井市のラウンジ。女性従業員と男性客の計12人が感染し、その後も客の家族や同僚、知人を通じて、クラスター(感染者集団)は広がり続けた。

 感染の広がりについて県は104例のうち「95例は感染経路がほぼ分かっている」と分析する。しかし数が増えるにつれて、感染者を受け入れている病院をはじめとした県内の医療現場にかかる負担は重くなっている。

■医療現場「限界が目の前」

 福井県内の感染者が増加の一途をたどる中、11日には新型コロナウイルス感染症対応の中核を担う県立病院の看護師の感染が判明。夫院長は記者会見で「限界が目の前に迫っている」と窮状を説明した。それに先立つ7日には、感染症指定医療機関の一つが救急外来を停止したことが明らかになった。

 杉本達治知事は医療の逼迫(ひっぱく)も踏まえ、14日に県独自の緊急事態宣言を発令。不要不急の外出などを平日昼間も含めて自粛するよう要請内容を強め、期間も5月6日までに延長した。7日に7都府県対象に緊急事態を宣言した安倍晋三首相は16日、対象地域を全国に拡大。法的根拠のある外出自粛要請が可能になった。

 全国で感染が広がる中、感染者や所属企業、そして医療従事者までもが誹謗(ひぼう)中傷にさらされている。16日、県健康福祉部の窪田裕行部長は「このウイルスには県民みんなで立ち向かい、支え合わなければ克服することはできない。収束は何カ月も先にあるという覚悟が必要だ」と、さらなる協力を県民に強く求めた。

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