高浜原発3号機の運転計画

 関西電力は4月17日、定期検査中の高浜原発3号機(福井県高浜町)について、4月に原子炉を起動し、運転継続に必要なテロ対策施設の設置期限となる8月まで約4カ月間運転する当初計画を断念したと明らかにした。蒸気発生器(SG)2台の細管外側で確認された減肉の原因調査が長引いているのが理由。再稼働は、テロ対策施設が完成する予定の12月以降となる見通し。

 関電から17日、福井県に入った連絡によると、今回の定検で減肉が確認されたのは3台あるSG(A~C)のうちBとCだったが、AとCでそれぞれ長さ約2~3センチの金属片を一つずつ発見。いずれも配管接続部の水漏れを防ぐステンレス鋼の部品のかけらだった。Bではまだ異物は見つかっていない。県原子力安全対策課は「調査範囲を全域まで広げた徹底的な調査が必要」としている。

 関電は今後、▽調査範囲をさらに広げた小型カメラによるSGなどの点検▽金属片が細管を傷つけた可能生の調査▽配管接続部の金属部品の点検―などを行う。

 カメラ調査は約3カ月ほどかかる。全体の調査終了の見通しは立っていない。

 原発1基が再稼働すれば関電の収益が月約45億円改善する。約4カ月の運転がなくなったことで計約180億円分が失われる計算になる。

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