保育園や認定こども園での新型コロナウイルス感染を防ごうと、園児の登園を極力、自粛するよう求める動きが福井県内各市町に広がっている。その一方で、保育現場からは「協力をお願いしたが、全園児が登園してくる」という悩みや、保護者からは「(登園を自粛させるために)仕事を休みたいと言い出しにくい」という声も漏れている。

 「登園自粛要請」は、家族が子どもの面倒を見ることができる場合はできる限り登園を控えるよう協力を求めること。感染防止へ園児の密集状態を減らし、保育士の負担も軽減しようとする狙いだ。県内の大半の市町が13日までに保護者へ登園自粛を呼び掛けている。現時点で要請を出していないのは勝山市(近く検討)、あわら市、池田町、若狭町。

 登園自粛に対して福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に意見が寄せられた。子どもが保育園に通う福井市の40代女性は、仕事を休んで自宅で子どもをみたかったが、4月から新しい職場で働き始めたばかり。「休みたいと言い出しにくかった。仕事を始めなければよかったと後悔した」という。

 幸い職場からの申し出によって交代で在宅勤務することになり、登園自粛ができるようになった。「たまたましっかり対応してくれる職場だったからいいが、市の通達は表現があいまいに感じた。自分から職場に交渉はできなかった」と振り返る。「もっと強い表現で登園自粛を呼び掛けてほしい」と要望する。

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