完成したおうちパン。右が「ドデカフォカッチャ」。いい焼き色でおいしそう!

 市販の食品保存容器の中で材料を混ぜ、オーブントースターで焼いてつくれる「おうちパン」は、つくる作業を簡単にした家庭向けのパン作り。オイル塗りや指での穴開け、成形など小さな子どももお手伝いでき、焼きたてが味わえる。親子で楽しい時間を過ごせます。

 おうちパンの魅力は、難しい工程を減らして、簡単においしいパンが焼けるように工夫されているところ。忙しいママや初心者でも毎日焼きたての味を楽しめる。

 特にお勧めなのが、こねる、寝かす(一次発酵)、成形、焼く、の簡単な4工程だけでできる「ドデカフォカッチャ」。焼きたてをそのまま食べても優しい塩味。ドレッシングを掛けたベビーリーフやハム、卵を挟んでサンドイッチにしても◎。ハーブ塩を混ぜたオリーブオイルを付けると、おつまみにも。

 材料の塩は、越前塩など「ちょっといいもの」を使うとうまみが増すそう。上手に作れるようになったら、材料と一緒にごまや粉チーズを混ぜたり、混ぜた材料を寝かす前にベーコンやくるみ、レーズンなどを入れ込んでアレンジも楽しい。

ドデカフォカッチャのレシピ

【材料】A(強力粉180グラム、塩2グラム、インスタントドライイースト2グラム)、水150グラム(強力粉の種類によって微調整が必要)、オリーブオイル・岩塩適量、お好みでローズマリー

(1)Aをそれぞれ計量し、容量800ミリリットルほどの長方形のふた付きの保存容器に入れ、 スプーンで混ぜて均一にする
(2)(1)に水の8割ほどを入れ、よく混ぜる
(3)粉っぽいところに水の残りを入れ、全体が均一になるまで混ぜる
(4)保存容器のまま冷蔵庫に入れて一晩(8時間以上)寝かせる。それ以上保存する場合は、1日1回混ぜてガスを抜けば5日間もつ
(5)上部に強力粉(分量外)を振り、アルミホイル(くっつきにくいものがお勧め)の上にひっくり返し、自然に落ちてくるのを待つ
(6)パン生地を三つ折りにしてオリーブオイルを掛け、指で穴を開けて岩塩、ローズ マリーを掛ける
(7)オーブントースターの天板に乗せ、1200ワットで15分焼く。(オーブンの場合は同じく200度に余熱後に18分、魚焼きグリルの場合は網に乗せ、弱火で5分、アルミホイルを上に乗せて13分)。時間は焼け具合を見て調整を

※吉永麻衣子さん考案。吉永さんのホームページでは多彩なおうちパンレシピが公開されている。

■家にある道具で気軽に シニアマスター松宮さん(福井)

 おうちパンは「パン作りを身近なものにしたい」と神奈川県横浜市の吉永麻衣子さんが考案。2016年から製菓材料会社の「cotta」(大分県)と共同で、作り方を広める「cotta運営おうちパンマスター」を全国で養成している。

 今回取材をお願いしたのは、福井県福井市で少人数向けの「パンの教室 KUYURI-PAN(くゆりぱん)」を開く松宮かおりさん(45)。趣味で10年以上パン作りに親しみ、17年に「シニアおうちパンマスター」の資格を取得。現在は県内で後進を育成している。

 おうちパンを焼くのは、オーブントースターがなければ魚焼き器やフライパンでも可。松宮さんは「家にある道具で簡単にできるのがおうちパンの魅力。万が一の災害時もつくれます」と話していた。

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