福井県警本部=福井市大手3丁目

 福井県内の2019年の交通事故死者数は31人で、17、18年と続いていた人口10万人当たりの全国ワースト1位を脱却した。全体の事故件数や負傷者数も減っており、今年もその傾向が続いている。一方で、高齢者が犠牲となるケースは依然多く、県警は警戒を呼び掛けている。

 県警交通企画課によると、19年の交通事故死者数は18年から10人減り、過去50年で最少となった。人口10万人当たりの死者数は4・01で、多い方から12番目だったものの最悪の状況は回避した。

 今年の死者数は8人(暫定値、4月9日現在)で前年同期比2人減。負傷者312人、事故件数5523件と、いずれも前年同期を下回っている。

 一方、19年に犠牲となった65歳以上は18人(前年比10人減)で6割を占めた。今年も4月9日現在で、死者数の7割超に当たる6人となっている。

 交通企画課は「多くが歩行中に事故に巻き込まれている」と指摘。高齢者に対し反射材の着用や斜め横断しないことを呼び掛け、運転者にはこまめな切り替えによるハイビーム運転などを励行するよう求めている。

 また、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛を踏まえ、「通行量が減るとスピードを出しやすくなったり、注意が散漫になったりして、運転者も歩行者も油断しがちになる。身の回りの危険を再認識し交通安全に努めてほしい」と話している。

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