相談・受診の目安

 福井県内の新型コロナウイルス感染者が80人を超えた。一人一人が感染予防を徹底するのはもちろんだが、「もしかしたら自分も感染しているかも」と想定し“人にうつさない”ための行動が大切になってくる。福井大学医学部附属病院感染制御部の岩崎博道教授(感染症学)は「毎日、検温や体調チェックを。少しでも変化があれば無理せず、まず静養して」と呼び掛けている。

 体温を測り体調(だるさ、咳や息苦しさ、関節痛や筋肉痛、味覚・嗅覚障害など)をチェックする大切さについて、岩崎教授は「体調の変化を早く察知することは、職場や家庭で感染拡大を防ぐために非常に大切。異変があれば絶対に無理せず、まずは自宅で静養してほしい」と強調する。

 発症初期はかかりつけ医に電話で相談し、さらに症状が続く場合は、最寄りの保健所(帰国者・接触者相談センター)に問い合わせる。その上で、診察を受ける際は「必ず事前に医療機関に電話で確認を」。感染拡大防止や、医療機関の負担軽減につながるという。

 厚生労働省は新型コロナを疑うべき目安として▽風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く▽強いだるさや息苦しさがある―と公表し、いずれかがあれば各地の帰国者・接触者相談センターに電話するよう求めている。症状の継続をみる期間は、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人は2日程度とし、妊婦は「念のため、重症化しやすい人と同様、早めに相談を」としている。

 一方、感染予防のポイントは▽不要不急の外出や会合▽3密(密閉・密集・密接)―を避ける。部屋や車内をこまめに換気し、密閉状態をつくらないのが肝心だ。手洗いと手指の消毒、マスクを着けたりせきエチケットを心掛けたりして、飛まつや接触による感染を防ぐ。

 自宅で静養中は、家族と別の部屋で過ごし、タオルなどを共用せず、できるだけ接触を避ける。岩崎教授は「親族同士でも3密を避け、祖父母がいる実家などに子連れで遊びに行くのも、しばらく我慢してほしい」と改めて訴えた。

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