福井県内感染者の発症日

 福井県内での新型コロナウイルス感染状況を発症日でみると、接客を伴う飲食店の客ら「1次感染」の大きな波が3月22日ごろにあった。その感染者と接点があった人たちの「2次感染」の発症日は27日に集中。2次感染者と濃厚接触した家族や同僚が4月1日前後に発症した「3次感染」の判明が同月に入って相次いでいる。新たな感染の波を防ぐため、不要不急の外出・会合の自粛が求められている。

 県が、発症の第1波とみるのが3月21、22日で、この両日に発症した40~70代の11人を「1次感染者」と位置付けている。接客を伴う飲食店Aの来店者と従業員で感染が確認されたのは12人で、このうち17、19日に来店した5人が第1波に該当する。

1例目の50代会社役員が発症したのは12日。第1波の感染者との接点は明らかにされてはいないが、県は1例目も含めて「一つの大きなクラスター」であるとの見方を示している。

 第2波は27日で、第1波を上回る12人が発症した。第1波の感染者の同僚や仕事の関係者、知人が多く、発症当日に車に同乗していた例などが確認されている。

 第2波が第1波の5日後だったことから、県は第3波に相当するのが4月1日ごろに発症した感染者と推定。第2波の感染者の家族や同僚に当たる3次感染者の陽性判明が続き、さらにその接触者の4次感染者もみられ始めたが、1日当たりの発症者の伸び幅は抑制傾向になっている。

 県内の感染者数は人口比で全国ワーストレベルにある一方、県は「他の都道府県に比べて感染経路が推定できない患者は少なく、リンク(つながり)は追えている」と説明。4月に入ってからの感染確認は、他の感染者との接点があるケースがほとんどだ。濃厚接触者を早めに把握して自宅待機を求めることで、次の新しい接触を防ぐことにはつながっているといえる。

 ただ、杉本達治知事が「県内も『緊急事態宣言直前』」と危機感を示したように、感染者が日々増えて医療崩壊も懸念されている状況に変わりはない。今、一人一人が外出・会合をなるべく控えることが、新型コロナの潜伏期間と受診・検査期間を合わせた約2週間後の感染確認を減らすことにつながる。

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