福井県庁=福井県福井市

 福井県福井市の福島泌尿器科医院で、2人目となる透析患者の新型コロナウイルス感染が4月9日発表され、感染者は院長と看護師を含む4人になった。透析室は2メートル以内の間隔でベッドが並び、更衣室は狭く換気が悪かった。まだPCR検査を終えていない8人の透析患者は、感染した2患者と同じ日に治療を受けていた。発症前後に院長が出勤した2日間に延べ60人の外来患者が訪れており、福井県は「(院内感染は)さらに広がる可能性がある」とみている。

⇒【D刊】福井県内の新型コロナ感染者関係図

⇒【D刊】福井で院内感染

 この医院の透析患者は20人。10人ずつのグループに分かれ、1日おきに4~8時間ベッドに横たわり、仕切りのない一つの部屋で治療を受けていた。県によると、ベッドの間に透析の機械を挟んでいるが、ベッドの間隔は2メートル以内で、治療中も会話ができる。

 透析室では医師は、患者の血管から血液を抜き、透析の機械に送り込むための針を刺す。看護師は治療中の患者の状態観察を行っている。

 県は患者が使う更衣室も問題視。男女別の更衣室は細長い8畳ほどの部屋で、10人分のロッカーがあり、横たわれるようソファも置いてあった。換気は悪く、普段、複数の患者が同じ時間帯に使っており「密閉・密集・密接」の3密条件がそろっていた。県の担当者は、医療行為場面よりもスタッフの控え室や診察のファイルなどを介して感染する事例が多いとし「透析室以外での接触はなかったかを確認していきたい」としている。

 県は9日、各医療機関に対し、患者の更衣室や職員の休憩所などの3密条件回避や、施術用のベッド間の距離を取り、長時間の会話が発生しないようにすることなど感染対策の徹底を促す通知を出した。

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